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サッカーも野球も開幕が間近です(177)

プロ野球が6月19日、サッカーが6月24日

Jリーグ、緊急事態宣言全面解除で最速6・24か27に開幕…臨時実行委員会29日めどに日程決定 : スポーツ報知

プロ野球6・19開幕へ加速 水面下で進む準備、既に12球団へ通達も|【西日本スポーツ】

 

サッカー・プロ野球とも、開幕がようやく見えてきました。

 

いずれも観客数が数千~数万単位の大規模興業です。

最優先すべきなのが国・自治体との関係(試合会場との兼ね合い)

なのは仕方ないでしょう。

 

感染拡大防止のため、制約の多い状況です(後述)が

プレーする場がないと話になりません。

当面は無観客になると聞いてますが、段階を踏んで平常化できればいいなと。

 

Jリーグ・NPBの提言

この提言は、スポーツの運営団体の諮問機関が

「どうすれば試合をできるか」と「やる前提」で出してるものです。

 かなり大事です。

 

あまり難しくない&長くないので読んでください。

開幕まではこの内容で行くと思います。

 

最初の提言時は「ハイタッチ禁止」あたりで盛り上がってましたが

今だとあまり驚きません。もっと極端な指針が出回ってます。

(食事中はしゃべるな、麻雀で隣の人と2メートルあけろとか)

 

気になったのをいくつか。

手洗いや衛生の講習を受けてから活動再開?

「疑い」の基準は37.5℃×2日継続

PCR検査で陽性者が出たら、該当者+濃厚接触者は隔離

「即試合中止・活動中止」ではない

チームごとに対応マニュアルを作り、それに従って行動する 

「PCRで陰性を確認してからキックオフ」

「関係者全員をホテル暮らしにして一般社会から隔離」

 

 というドイツみたいシステムは、やらないし、できないでしょう。 

 

この提言では、

検査(特にPCR)と興業決行・中止の判断は意図的にぼかしてるという印象です。

選手全員を定期的に検査したい(可能なら) 

感染者が何人出たら試合が中止になるか(放棄試合?試合不成立?)

マッチコミッショナーに任せるにしても、

何らかの判断基準がないと責任が大きすぎると思います。

リーグ再開までにもう少し具体化したガイドラインを作るのでしょう。

 

東京都ロードマップ

試合の実施は、各都道府県のガイドラインに従います。

知る限り、一番厳しいのが東京都のロードマップ。

 

1000人以上の観客を集めるのは最終段階。

ライブハウス・カラオケ・スポーツジムと同じ警戒レベルです。

 

東京のチームだけチケット収入がなくなって 

来期以降の経営(特に補強)に影響する未来が見え隠れします。

(この路線だと、オリンピックなんか一生できないぞ>東京都)

  

感染状況に応じた展開

現在(20.5.23)は、感染者が減少し続けている段階です。

今後、小幅な感染の山が来たり、大幅な感染者数増大があったり

いろいろなパターンが考えられます。

 

一部の都道府県で緊急事態宣言が出たり

試合ができない県や、活動休止になるチームが出たり。

 

「チームによって試合数が違う」「同地区の4チームとしか対戦してない」

「東日本のチームを○○県に集めて、まとめて試合をする」とか。

運営側も庵路とシュミレーションをしてると思います。

 

今季はとにかく「試合数消化が優先」です。

 

現実は常に正しい

起こったことは仕方ないですし、元には戻りません。

去年の状態に100%戻ることはないでしょうし

何らかの形で変えないと、生き残れません。 

 

スポーツは不要不急か

スポーツ選手もスポーツクラブの職員も専門性の高い仕事だし、

仕事を通じてたくさんの人を動かし、色んな人の人生を変え、

そして、自力で稼いだお金で生活しています。

 

不要不急だとか自主的に仕事をやめろだとか言われて

悔しい思いをしていた人も多いと思う。 

 

 

「ずっと見ていた人」「たまに見に行っていた人」の考えは?

 

ずっとサッカーに興味がない人なら

サッカーが世の中から消えても別に関係ないです。

 

誰かが感染して、そして自分に移すかもしれない、自分が死ぬかもしれない、

そんなものを「ぜひ再開して」とは誰も思いません。

 

でも、仮に毎月サッカーを見に行っていた人の大半が

「無観客であっても今年はリーグを中止すべきだ」と考えるなら

試合をやっても意味がないです。

 

お客さんが欲しいものを提供するのが、プロです。

 

ファンの少なくない数が「なんとかしてやる方法はないか」と考え、そして

「何らかの形で応援したい」と考えるなら

リーグ戦を開催するために全力を尽くすべきでしょう。

 

お客さんが欲しいものを提供するのが、プロです。

 

個人的な希望

私はスポーツ観戦がないと生きていけませんし、

「やる」前提で動いて欲しいと思います。

 

よく分からないことが起こると、

極端な話をして不安を煽り、自分の権益を増やそうとする人が出てきます。

焦って判断するのもよくないですが、焦って何も判断しないのはもっと悪いです。

 

いつか、コロナ禍は収まります。

サッカーを見てビールを飲んで楽しい一日を送れる日はきっときます。

 

一度枯れた川は元に戻りません。

 

それでも試合をする、それでもリーグを再開するのは大変です。

でも、「スポーツで勇気を与えたい」と関係者一同が考えるなら

応援しようと思います。

 

スタジアムで試合は見れないかもしれないけど。

 

 

PCR検査(&抗体検査)について

かなり面倒な話ですが、大型イベントを考える上で

一度勉強しておいた方がいいと思います。

全23Pで、図を4枚読めば何とか理解できます。

(主に、国が予算を仕えという話) 

 

日本医師会の中間報告書によれば、

保険適用外で民間検査機関のPCR検査を受ける分には余裕があるようです。

 

「PCRを健康証明書として使う」のは日本はやってないですし、

民間検査機関は、地域によって使える・使えないの差が大きいでしょう。

 

交渉次第でできないことはないでしょうが、

全チーム全選手が受診できるかは不明です。 

現在のPCR検査数は最盛期の半分〜1/3程度。

検査能力に多少余裕があるとは思いますが、

スポーツ興行の為に検査枠を確保するには、障害が多いと思います。 

 

それに、検査能力は「キットの確保」がネックという話なので、

現在余裕があっても、あまり検査をやりたくないと思います。

今回のウイルスは「新型」コロナウイルス。

変異してから時間が経ってないので、分からない部分が多いです。

(特に抗体のあたり)

 

抗体検査を可能な限りやって、

引っかかった人&体制が整ったチームからPCR検査というのが

現実的な線だと思います。

 

ちなみに、PCRそのものは大学の学生実験でやる有名実験です。

採取したDNAを入れた試験管、温度の違うお湯に順番に入れていくなので

生化学の教科書やYoutubeに説明がいっぱい出てきます。