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どんなひどい試合の後でもGMがサポーターの前で解説するイベントがあるらしい(奈良クラブ主催試合"Maiki Review"の紹介)(128)

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↑右奥が試合会場(ならでんフィールド)

 左手前がGMレビューの会場(スターバックス)。同じ敷地内です

 

奈良クラブには「試合直後にGMがその試合を解説」という

珍しいイベントがあります。

☆Maiki Review ※主催試合のイベント情報から抜粋※
当日の試合でチームは何を狙い、そのためにどのような練習をして、結果として何が起きたのか。試合後、GM林舞輝がサポーターへ生解説。
※ソシオ会員限定(事前申込制)
【時間】17:20頃予定(試合後)
【場所】スターバックスコーヒー奈良鴻ノ池運動公園店(予定)
【内容】奈良クラブGM林舞輝による試合の振り返り

9/15(日)第21回JFL 第21節 vs. テゲバジャーロ宮崎戦 試合情報 | 奈良クラブ | NARA CLUB Official Site

 

GMレビューは、サッカーに詳しい人が2割で残りは普通の人です。

試合解説が7割、前後の話が3割くらい。

確かにリピーターは多いのですが、初めてでも楽しめます。

 

理由があって紹介できないことが多い(後述)ので、

ぼかしてるところや改変してる部分があります。

文責は私にありますので、問題があればご連絡ください。

林舞輝GMの紹介

(スポーツ好奇心)サッカー・奈良クラブGMに大学院生 なぜ?:朝日新聞デジタル

https://hochi.news/articles/20190314-OHT1T50086.html

 

現在24歳、現場サイドの最高責任者です。

会社でいうと副社長か専務、代表権がもらえるくらいのポストです。

 

都立日比谷高校(めっちゃ頭いいやん)からイギリスにコーチ留学、

ポルトガルの指導者養成学校に進学。

 

新世代コーチ、林舞輝の挑戦。前例なき23歳GMの誕生秘話 | footballista

 

中川社長が舞輝さん招聘を決めた話も。

オファーの中でカテゴリも給料も一番条件が悪かったらしいんですが、

仕事の自由度が高いので来てくれました。 

となりで中川社長も聞いてます。

席が少ないので立ったまま、サポーターの横で。

現場総責任者が質問に全レス

GMレビューは質疑応答形式。

聞いたら何でも教えてもらえます。

めっちゃ詳しい人は突っ込んだ質問をしますし、僕はいつもアホな質問をしてます。

 

記者会見だと、台本通りのコメントを読み上げる人も多いのですが

舞輝さんはかなりオープンです。

外で書けない内容ばかり

相手チームの分析、キーマンへの対応、交代枠の使い方、

コーチ陣からの試合中の指示は、必ず説明されます。

 

相手チームの分析も表に書けないですし

自チームの選手のタイプと起用の意図もそうです。

 

カウンター型のタイプとかFWが強力なタイプの場合、

チーム全体としてどう戦うか…というお話が面白い。

あと、一人だけJ1、J2クラスの選手が混じってる時とか。

 

あ、今回(9/15)は、新戦力のFW二人への評価がされてました。

遠藤選手、金選手、ともに絶賛です。取ったGMはもっとすごいよ!

難を言えば

奈良クラブはJFL。そしてDAZNが放送するのはJ3から。

つまり映像が手に入らない。

 

GMレビュー後に内容の確認したくても、自分で撮影するしか。

敵チームの映像を集めるのもきつい。

 

こういうのは、ボードで説明するのもいいけど

動画を再生しながら誰の動きがどうかと説明するのが

素人にはありがたいです(そっちだと手間がかかりすぎる)

 

 

他に、教わったことから印象的なお話を。

(例によって)構成と見出しはこちらで変えてます。

日本人が決定力不足な理由

日本で友達と「サッカーしようぜ」というと、パスをはじめる。

日本人はパス大好き。繋いで取った、みんなの1点だ。

 

イングランドで職場の仲間とサッカーをすると、

最初からシュート練。アップなしでもシュートシュート。

そりゃシュート力がつきますよね。サッカー=シュートなんだから。

 

理由も一応あります。

イングランドはグラウンドの芝がボコボコ、荒れてます。

ほぼすべてのグラウンドがラグビーと共用だから。

なので、パスがまっすぐ通らない。

 

パスがまともにできなかったら、ミドルでも無理な体勢でも

ガンガン打ってくる。

 

日本代表の決定力をつけるには、グラウンドを荒らせばいいのか?

「ピンチでクリア」は超大事

敵のシュートが外れて/ボールを奪ったとき、「クリア」します。

 

クリアボールが敵の「底」より手前だと

ボールの位置が下がっただけ。攻撃はそのまま続きます。

エンドレスで攻撃が終わらない。

 

最低でもハーフラインの向こう、

できれば敵で攻撃参加してる人の後方に飛ばさないといけません。

そうなれば、ルーズボールを味方FWと敵DFが追っかける形になるので

100回に1回くらいボールが取れるかも知れない。

取れなくても、その場所で競ればエリアが回復できる。 

 

「クリア力」超重要です。

ですが、「クリア」の練習をしてるチームはどれくらいあるでしょう?

練習すれば筋力もついて飛距離が出る、いい場所に飛ばせる。

試合で必ず使うスキルなのに練習しない。どうして?

カウンター型チームへの対応

考え方として二つ。

カウンターを受ける回数を減らすか、受けたカウンターを上手に防ぐか。

カウンターを10回受けそうなら、それを5本に減らす方法がある。

 

 

減らし方は簡単。「ゆっくり攻める」

ボールを持ったらゆっくり攻めて、ゆっくり時間を使う。

こっちが持ってる時間が増えれば、カウンターの回数が減る。

なのでピンチも減る。

 

カウンターで急いで攻められる、ボールを取る、急いで攻める…

の繰り返しだと、カウンターの回数が多いので失点も増える。

 

よくいう「ポゼッション」を言い換えただけだと思いますが

こういう方向から「速攻」を説明された記憶がないです。

説明が上手いなあ。

まとめ

 

こんなふうに、終了直後に「後半○分のプレスが」とか

「最初の10分は押し込んでた」とか説明があります。

 

その場で集中して見て、すぐに教わる。そして帰ったら忘れる。

まじめに90分ちょっと試合を見て、試合後に40~50分のレビュー。

 

かなり頭を使います。面白い。

こういう楽しみ方、今までのサッカーにはなかった。

奈良クラブのビジョン実現のために

 

目立つプレーなら拍手を送るサポーター。

地味でもいいプレーに拍手を送るサポーター。

選手が育つのはどっちでしょうか。

 

現状だと、参加者は来場者の100人に1人くらいでしょうか。

単価も安いですし、これ単体で収支をどうこうというより

「奈良を学びの都にする」というビジョンのための「教室」でしょう。

 

2019年 | 奈良クラブ | NARA CLUB Official Site

 

残り試合も少なくなってきましたが、是非。

ソシオに入って、イベントのチケットを買ってから来よう。

 

コアなサッカーファンにはオススメですよ。