奈良クラブ夏期講習 〜学校では教えてくれない仕事のホント〜 の様子 | 奈良クラブ | NARA CLUB Official Site
子供・若者向けですが、大人(&奈良クラブサポーター)も楽しめる
講義が全5コマ。こういうのはちゃんとお金を取ってください。
(すべて無料でした)
受講した分(4コマ)すべてを書くのはしんどいので、
今回は中川政七"先生"の分を紹介します。
1限目「最初に聞きたい会社と仕事の話」です。
まずは、みんなが気になるところから。
|メルカリの鹿島アントラーズ買収について
奈良クラブの目標は、10年後にJ1で「あっと言わせる」こと。
会議中に話を聞いて、頭を殴られるような衝撃を受けた。
鹿島は○○○を見て経営をしていて、
奈良クラブは「サッカーを通じて奈良を”学びの都”にする」のがビジョン。
そもそも同じ土俵では戦ってないし、最初から「敵が存在しない」状態。
(参考)
クラブビジョン | 奈良クラブ | NARA CLUB Official Site
…この先は「書かないで」の話になるので、
ホームゲームで社長をつかまえて直接聞いて下さい。
(ならでんなら100%会えます:私も毎回挨拶してます)
すごいなーと思ったのが、
奈良クラブが鹿島アントラーズと戦う姿も
中川政七社長が鹿島アントラーズの社長(メルカリ役員が出向?)と
戦う姿も、2019年時点でちゃんとイメージしているところ。
J1に昇格したら、毎年何試合も戦う相手。
いまは「ライバル」とは言えないですが、そういう相手にならないといけません。
10年というのは、あっという間です。
天皇杯の決勝、国立競技場で鹿島アントラーズと戦う姿。
まだ私には、別世界、イメージもできないかなあ。
会場は、奈良女子大学です。
スタジアムまでの通り道の隣。毎月通りますが
入る日が来るとは思わなかったです。
さて、ここからは話の本筋を。
会社を見極める3つのポイント
1)営業利益率
営業利益率はスーパーなら3%あれば優秀。
「絶対になくならない仕事」は営業利益率が低い
IT企業なら50%超もごろごろ存在するけど、
どちらが優れているという話ではない
2)本当の給与
新卒の初任給が2万円高いと「ぜったいこっちだ」と思うが、
10年後、20年後にいくらもらえるか?
東洋経済とかエコノミストとかで毎年特集してるので、
そっちも参考にしよう。
(こういう雑誌はおじさんしか読まない)
3)会社のスピード感
「上が使えてて、もうできることをやりながら順番待ちをする会社」
「やることが山積みで、決めたことを即実行できる会社」
どちらがいいかは価値観なので、自分で考えよう
戦闘力のない奴は信じない
新入社員には「3年間は目の前のことを必死でやろう」と言ってるが
中川政七商店だと「店舗」のことになる。
高学歴の人ほど「店舗での3年間」が我慢できない。
そのとき、全体が見える仕事がいいとか色々思うだとうけど、
「それは逃げだよ」
↑授業中に引用された現代の思想書(受講した人には分かる)
「25歳のコンサルタント」というのが嫌い。
現場を踏んでちゃんとやったかを重視している。
実力があると仕事は楽しい
メッシはサッカーやってて絶対に楽しいでしょう。
あれだけ上手くて、簡単に抜けてシュートが決まれば。
反面、小学生がJリーガーに混じってプレーしても楽しいはずがない。
ただ「実力がない」だけの話。
上手くなれば、仕事は楽しくなる。とにかく実力をつけよう。
この記事は、手元のメモを元に再構成してます。
文責は100%私にありますので、
講演者の方に問い合わせしないようお願いします。
ついでに、紹介しようと思ってて放置してた分も合わせて。
一番大事な「クラブビジョンの話」は、
↓の講演をご覧下さい。1時間くらいなのですぐ見れます。
中川さん、従業員を生かそう、活躍してもらおうとずっと言ってるんですが、
家業に戻った直後の経営改革(3年くらい)で
古参の従業員ほぼ全員に退職されてるんですよね。
(しかも欠員補充ができない状態)
「会社のスピードについてこれない人がいる」のも織り込んで、
「社員を信じ続ける」というのは、ひとえに器の大きさだと思います。
この流れで紹介すると波風が立ちますが…
(新社長についてこれなかった人、みたいに見えてしまう)
10人くらいの組織だと、記録が飛び飛びになってたり
落とせないはずの領収書が回ってきたり、
専務(社長の嫁)が会社名義のカードでショッピングしてたり、
人がやめてそのまま消滅した部門があったり
古参のパートに聞かないとどの仕事も進まなかったりします。
「そんなもんかなあ」「別に気にすることはない」と思います。
(それでいい、というつもりはない)
矢部さんの力がないと色々困りますし、
そもそも中川社長レベルの経営能力は求めてないです。
経営の勉強は経営しないとできません。
これから色々経験すれば、すぐに役職にふさわしい力がつくと思います。