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太平記(抄訳版)は目次だけ精読しよう(太平記 ビギナーズ・クラッシック 日本の古典)(046)

嘘・大げさ・創作が大量に紛れ込んでいることで有名な「太平記」。

 

これはあくまで軍記物。場が盛り上がるのが最優先です。

史実通りか、歴史に忠実かはどうでもいい話です。

公家の日記と照合して事実関係を確かめるのは、研究者にお任せしましょう。

 

ただし、資料が欠落してて「太平記にしか書いてない部分」が結構あって

歴史家としても、太平記を使わざるを得ない場面があるそうです。  

太平記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典<ビギナーズ・クラシックス 日本の古典> (角川ソフィア文庫)
 

↑全40巻の太平記を文庫1冊にまとめた、抄訳版です。 

 歴史的な事実関係を並べ、要所に有名なエピソードを紹介してます。

 

この本のおすすめは「 目次だけ」何度か読むこと。

通しで2回読みましたが、それより「目次読書の繰り返し」の方が効率がよい。

 

いくら太平記といえども、有名な事件の前後関係を入れ替えたりはしないし、

目次=あらすじになってるので、そこだけ読んでも十分すぎるほど勉強になります。

 

 

ちなみに、観応の擾乱後は北朝優位が固まり、

著者も読者も着地点を探るだけになってくるので、

 

南朝の武将 登場→討ち死(楠木正行とか、瞬殺でした)

北朝の武将 登場→政争→南朝に寝返り 

 

のパターンで有名人がどんどん消費されていくので、

テンポが異常によくなります。

あまり盛り上がらない部分なので、さらっと流すのが正解なんでしょうね。

太平記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典<ビギナーズ・クラシックス 日本の古典> (角川ソフィア文庫)