足利尊氏は、というか南北朝は、スケールが大きくて面白いですね。
歴史の転換点(後醍醐が笠置山で蜂起、とか尊氏裏切る!とか)が分かりやすいし
後醍醐天皇、新田義貞、足利直義などの主要人物に配慮し、
明確な敵をほとんど描かない演出も良い。
(そのため、後半が少しパワーダウンしていくのですが、それは別の機会に)
尺が足りない
鎌倉幕府滅亡までに23話も使ってしまったので、後半がかなり駆け足でした。
49話ではたりない、だって吉川英治の原作本は8巻(確か)ですぞ。
3年くらい太平記だけやりましょうよ
キャラ立ちした登場人物たち
主人公は尊氏(尊氏の奇行もうまく毒抜きしてた)でしたので、
前半の中ボスは北条高時(と長崎円喜)。
この2人の悪玉っぷりは大河史上に残るでしょう。
佐々木道誉(陣内孝則)のわざとらしい演技もいいし演技に華がある。
楠木正成(武田鉄矢)の田舎侍のような素朴な演技もいい。
(両者ともあまり好きな役者さんじゃなかったのですが、見直しました)
22話の「鎌倉炎上」は必見です
悪手を打ち続け北条一門の破滅を招くぼんくら、北条高時。
早く逃げ出せと進言する金沢貞顕を制し、全員で切腹する道を選びます。
高時と長崎円喜の切腹を楽しむためだけに1〜22話を見る価値があります。
そして後半戦(幕府成立以降)
ましらの石や一座も消え、尊氏が誰と戦ってるのか分からなくなります。
エピソードを順番に提示して話を消化していくだけになってます。
「桜井の別れ」も「七たび人間に生まれ変わっても、朝敵を滅ぼす」も
「湊川の合戦」の1エピソードで推し進めてましたし特に観応の擾乱以降が悲惨。
直義毒殺が最終話までずれこむあたりが無理ゲーです。
OP曲も印象的な作品でした。
本当に見てよかった。
各種レンタルショップでも借りれます。
南北朝ファンのみなさんもそうでない方も、時間をやりくりして是非ご視聴ください。