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フランス代表FBメダールのキックがめっちゃうまい(137)

大分のフランスvsウェールズ戦(大分)
現地観戦でも「うまいわー、うまいわー」と感嘆しか出なかったのが
フランスFBメダールのキック。改めて録画を見ても、めっちゃうまい。
 
バックスリーの本格的な蹴り合いでは、今大会MVP級でしょう。
後半、1人少ないフランスを接戦まで持ち込んだのはメダールの力です。
あの沢木敬介さんも絶賛です。「相手の嫌がるプレーをしてくる選手」と。
 
・普通の選手 力強く遠くへ飛ばす。タッチ際の隅へ蹴って、相手を背走させる
・メダール 敵のキックケア要員3人の間に中途半端な高さで蹴り、3バウンドくらいさせる
 
そもそも「蹴り合い」は陣地をとるのが目的です。
 
味方のディフェンスラインを上げる(時間を稼ぐ)、
往復する間に相手を奥に押し込む(距離を稼ぐ)
 
距離でも時間でも、効果は同じです。
 
ワールドカップレベルだと、裏にきれいなロングキックを蹴っても簡単に処理されます。
こういう「汚いキック」で「判断に困るボール」を飛ばすのは
ワールドカップでも通用するんですね。
日本を満喫してくれてて、嬉しい。
 
メダール選手、たぶん今大会で代表引退だろうし大分には一生来ないでしょう。
でも、無理してまた来てください。湯布院はいいところですよ。
デクラーク選手はまた東京に来るだろうから
次はディズニーシーに来てください。
  
(以下、おまけ) 
 
年明けのトップリーグ。
敵陣10m〜自陣10m間でラインブレイクされると大歓声!でしょう。
こういうとき、後ろに2〜3枚キックケア要員が残ってて、裏のスペースを消してます。
あえてディフェンスラインに入れてない。
 
このエリアでラインブレイクしやすいのは、
ディフェンスの枚数が少ないから。ディフェンスの間隔が空いてるのが原因です。
  
ディフェンス時の”バックスリー”の主な仕事は
「キックケア」と「ディフェンスラインが抜かれたら一発で止める」です。
 
ディフェンスラインを超えた後、ウィング/フルバックを抜けるか?
これらの選手が時間を稼いで、ディフェンスの他の選手が戻ってこれるか?
最初のライン突破も大事だけど、後ろのウィングとの1:1を。
  
あと、今大会、バックスリーのポジショニングとハイボールの処理が
どれもすごかった。スタジアムなら全体の陣形が見れるので特に。
 
SH、SOの(流れの中の)タッチキックもそう。
陣地を最大限に取りつつ、クイックで入れられないような場所に蹴り出す。
タイミング、コース、距離すべてがすごい。あんなきれいなキック、まず見れない。
 
どれだけすごいかは、いつものトップリーグとかスーパーラグビーの普通の試合とか 
プレーレベルの基準が必要です。
 
最近見始めた人も、そのうち分かる瞬間がくると思います。
楽しみにしててください。