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メダリストには祝福の拍手を:水球男子決勝(ハンガリーvsギリシャ)、世界水泳福岡2023(23.7.29)(231)

行ってきました世界水泳

試合前、ハンガリー国歌の演奏。

せっかくだから練習してくればよかった。

4ピリオド残り46秒、ハンガリータイムアウトの様子。

液晶モニタも試合演出もあって、楽しかった。

ショーアップできるやん。やればできる。

10-10のまま4ピリオドが終了し、

ペナルティーシュートアウト7人目(通常は5本で終了)で決着しました。

ハンガリー4度目の世界一、おめでとう!

手前のギリシャチームの落胆ぶりがすごかった。

嬉しそうにしてる選手が一人もいない。

 

あと一歩、あと一歩と言いながら、なかなか頂点に届かない。

国旗掲揚も液晶画面で。

今回は、展示会会場に仮設プールと仮設スタンドを作ってます。

このシステムなら、機材持ち込みで世界ツアーができるじゃん。

 

試合動画の配信

watch.recast.tv

 

↑のFINAの公式配信で観戦しました。

カーリングの国際大会も、同じ配信プラットフォームで見れます。

 

7日間有効のチケットで13ドル。

準々決勝以降、8試合くらい見たので1試合200円くらい。

1試合ごとに買うのと、あまり変わらなかった。

 

www.sposoku.com

東京オリンピックの決勝戦の動画。

オリンピック公式チャンネルで配信されてたのが

Yotutubeで見れるようになってました。

 

1Qが12分くらいなので、時間のある人は最初だけでも観てください。

点が入るし強度が高いので、ボールゲームが好きな人ははまりますよ。

(2Qあたりからオープンな展開になるので、見てる分には楽しい)

 

セレブレーションタイム

決勝のシーンで、どうしてもやりたかったのがありました。

説明の前に、先ほどの試合の最終ピリオド、

ギリシャ(負けてるチーム)の最後の攻撃から試合終了までをご覧下さい。

(クリックすると、指定した再生位置からスタートします)

 

「どうしても」の意味を順に説明します。

ルールを知らないと意味が分からない。

 

1)

水球は1点ずつ取るスポーツ。

30秒以内にシュートを打つ必要があり、

点差を詰めるなら「1分で1点」が目安。

 

セルビアはラスト1分で3点差が付いてます。

この時点で、ギリシャが追いつく可能性はほぼ0です。

 

2)

ギリシャがシュートを外し、残り29秒でセルビアに攻撃権が移りました。

 

30秒までボールキープが認められているので、

セルビアはもう攻めません。ギリシャもボールを取りにいかない。

 

両チームともプレーせず、

サイドラインでもプール内でも、栄冠を称えています。

 

3)

試合終了のブザー。

場内から喝采。金メダルおめでとう!

 

2)と3)の間には、観客には大きな仕事が残っています。

最後の30秒、拍手でメダリストを称えること。

 

東京オリンピックは無観客だったので出来ませんでしたが、

他の国際大会(世界水泳、水球ワールドリーグ)では当たり前のようにやってます。

(分かりにくい例えですが、NFLのビクトリーフォーメーションです)

まとめますと

・世界大会(オリンピック、世界水泳、ワールドリーグ)のどれか

・メダルがかかった試合

・残り30秒以内で、リードしているチームに攻撃権が移る

・リードしているチームがボールキープを選択

条件をそろえるのが非常に難しく、21世紀に入って日本で揃ったのが

01年世界水泳福岡、21年東京五輪、23年世界水泳福岡(の最終日)。

 

東京オリンピックは無観客(というか決勝のチケットが取れなかった)だし

今回の世界水泳が、事実上のラストチャンスです。

 

できました

決勝はダメでした(PK戦だったので)が3位決定戦でできました。

セルビアの得点が認められ、スペインに攻撃権が移ったあとの3秒間。

おめでとうエスパーニャ!君たちがメダリストだ!

 

会場で最初に拍手したのはもちろん僕……の隣の人でした。

 

私は二番目。

自慢にならないけど、まあいいか。

 

最前列に座ってたので、周囲の観客も本気です。

↑(センターボールを固定するやつ:名前が分からない)

 

東京オリンピックでは、水球男子決勝が全競技の最終種目。

ギリシャが攻撃をやめ、セルビア選手が抱き合う姿を見て思いました。

 

「やっと終わった」

 

それから2年。

世界レベルの試合を見て、金メダルが決まる瞬間を見て、メダリストに祝福をして。

 

「東京オリンピックは全然終わってなかったんやな~」

 

と思うことは福岡入りする前から、何度もありました。

 

生で世界レベルのプレーを見て、すごいとはうわーとか言いながら楽しみたい。

少し前まで熱望していた時間は、ようやく戻ってきました。

 

バファローズの優勝も世界大会での水球男子の試合も見れたし

あとは何が残ってるだろう。「見る方」はそろそろ終わりかな。

どのスポーツも、見れば楽しいし、やった方がもっと楽しい。

 

日々の「何もかかっていない試合」で

↑ミズノのfree!ノベルティ。ちゃんともらってきました(転売価格がえげつない)

https://jpn.mizuno.com/swim/world_championships

 

この日は4試合を観戦。

(7位決定戦→3位決定戦→5位決定戦→決勝戦)

 

実は水球のベスト8間であまり力の差がないんですけど(5位のイタリアは優勝候補)、

7位決定戦と3位決定戦の強度が全然違う。

ただの消化試合か、国を背負ってメダルを取りにいくのか。

 

同じレベルの選手でも、プレッシャーがかかった試合をこなさないと

絶対に強くならない。

 

世界大会が行われるのは一瞬です。

決勝が終わったあとは何もかかってない試合に戻ります。

僕が試合会場を出て、ホテルに戻って最初にやったのは

サッカー国内3部リーグの8位と11位の対戦の録画を見ることでした。

(結果は引き分け)

 

応援しているチームが昇格争いをするのは、早くて来年、

実際に昇格するのは最速で3年後でしょう。

それまで「かかった試合」を何回こなせるか。

 

最終戦、優勝がかかったチームと相手ホームで対戦とか、

考えられる中で、最高の条件です。

 

どんな結果になっても、どんだけ恥をかいてもいいから、

こういう条件で戦わないと、強くならない。

自分に何もかからないなら、たくさんのものを背負った相手と戦いたい。