ラグビーの試合が中止になったのにボランティアだって
試合中止で辛いのに、すばらしい行為だ
なかなかできることじゃない
そのとおりです。
試合をするだけ、予定通りに最下位決定戦をやるより
日本人の印象に残ったのはわかります。
ただ、「美談」「教科書に載りそうな話」でまとまってて
ラグビーとか競技とかアスリートの面が全く語られてない気がします。
「両チームの試合が見たかった」人の考えをまとめておきます。
ナミビア(世界ランキング23位)
※WRC2019終了時、以下同じ
強いんです。このチーム
アフリカ大陸予選では最強で毎回ワールドカップに出場してます。
花園でのイタリア戦を観戦しました。
スクラム、タックルはイタリアとほぼ互角。
チームの成熟度はまだまだですが、素晴らしいのが強いチームに対しても真っ向勝負。
高校生のような気持ちのいいラグビー。
オールブラックス戦。先制点を取ってます。
前半34分まで9-10。大接戦です。
相手はオールブラックスですよ。メンバーを入れ替えても、めっちゃ強い。
(最終的には9-71)
「決して諦めない姿勢」
よく聞くフレーズですが、点差が開くと適当に時間をつぶすチームがほとんどです。
本当に諦めないチームはほとんどないし、代表チームでは初めてみました。
あの日、花園に来たラグビーファンは、全員ナミビアのファンです。
たぶん。
カナダ(世界ランキング22位)
今までの9大会、すべてに出場してます。
南北アメリカ大会では最も伝統があります。
日本戦での2大会連続の引き分け(2007,2011)。覚えてる人も多いでしょう。
CTB大西のコンバージョンで追いついた試合。
最近低調ですが、日本と同じくらいのポテンシャルがあります。
とにかく選手がでかい。
今大会、南アフリカからトライを上げたのは3カ国だけです。
オールブラックス、ウェールズ、そしてカナダ。
それも、レッドカードで1人少ない状態で取ってます。かなりのパワープレーで。
どちらも、個の力はあります。
いいヘッドコーチを呼んで準備期間を長く取ればすぐ良くなる…と
ずっと思ってました。
最終戦前の成績は
どちらも3敗。
勝てば初勝利、負ければプール最下位です。
ナミビアが勝てば、ワールドカップ初勝利。連敗が22で止まります。
カナダが勝てば、2011年大会以来の勝利です。
予選プール最終日の試合。
台風が来てるけど、日本ースコットランドができるんだろうか、
そう思ってた人がほとんどだろうけど、ちょっと待ってほしい。
釜石開催はたった2試合。そのうちの1試合がこのカードです。
ウルグアイ戦でも、釜石に来てました。ウルグアイから。ファンが。
今回も、カナダから、ナミビアから、釜石に来てるんです。ラグビーを見に。
もちろん日本人も来ます。全国から。みんな楽しみにしてます。
釜石のチケットは、発売して真っ先に売り切れました。私は忘れてません。
(一応チャレンジしたので)
ナミビア・カナダにとっては、最終戦でどうしても勝ちたい試合。
それも、頑張れば勝てそうな相手です。
ラグビーで面白いのは、力が拮抗したチームの戦い。レベルは関係ありません。
好勝負を期待していました。
試合は、御存知の通り、中止です。
私は、大阪ファンゾーン(天王寺公園)でのPVに行くつもりでしたが、
台風対応のため開始時間を遅らせて実施(=PVの対象外)なので
行くのはやめました。
ナミビア・カナダの両国には、日本で、釜石で対戦してほしいです。
ラグビーで白黒つけた上で(少しボランティアもお願いして)、
ワールドカップが中止になっちゃった残念さを少しでも解消してもらいたい。
ラグビーをしに日本へ来たんです。
ボランティアシーンばかり話題にされちゃ、嫌でしょ。