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映画の感想に「答え合わせ」は不要(142)

以前、とある映画評論家が好きで、記事やインタビューなどをよく読んでいました。

 

公式情報、監督・スタッフ・出演者のインタビューや

影響を受けた関連作などをすべて調べてか、制作陣の意図通りに読む。

ぜんぜん知らないことをベースに、知らない評論をしてる。これは面白い。

 

何ヶ月か追っかけて、自分が変化していきました。

「自分の感想が言えない」

 

 

同じ準備をしてないければ攻撃されますし、

関連作2〜3本を見てなければ攻撃される。

どこかで見た風景、これは昔のSFファンがやってたのだ。

 

「定番100冊を読んでから物を言え」

 

世代的にはそのへんか。

マウントのとり方は先祖代々のやり方だ

 

この手法は「正しいこと」が一つに定まり、他は「間違い」になります。

正しい資料を探し、それを読み、関連作品を踏まえ、映画を見て…

それは読解と答え合わせ、入試の現代文じゃん。

 

別の評論家が評論(=彼の感想)を書いたら、

「それは監督が言ってない、○○とインタビューで答えてる」とバッサリ。

 

評論は「思い込み」と「決めつけ」です。

見た映像を、自分の経験や社会と照らし合わせて解説する。

 

そもそも製作者は「自分の意図を踏まえて見て欲しい」と思ってる?

「気軽に見に来てね」「楽しんでね」これでしょう。

おかしな解釈や筋違いの批判もされるけど

「まあそんなものかな」で次回作に切り替えるものでしょう。

 

その評論家には一定のファンがついてます。

お客さんがついて、生活ができてるなら、商業的に正解なんでしょう。

 

教養主義、古典旧作主義が廃れたのも、おそらく同じ理由でしょう。

「先輩がうざい」これだ。