「この人の"サッカー界"には”Jリーグ”が存在しない」
(=だから一切コメントしたくない)」
と、あるサポーターがおっしゃっていました。
ヨーロッパサッカーが大好きな、とある芸能人についてです。
セリエAやチャンピオンズリーグを見たあとに天皇杯を見ると正直…ですし、
日本代表戦みたいな”みんなで楽しむ国民的イベント”とは、違うんですよ。
Jリーグは。

サポーターをめぐる冒険 Jリーグを初観戦した結果、思わぬことになった
- 作者: 中村慎太郎
- 出版社/メーカー: ころから
- 発売日: 2014/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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前のグループがずっと飲み食いしててこちらもハーフタイムに一杯だけビールを飲んだら色々どうでも良くなって、選手名も細かいプレーを追うのを諦めぼんやり試合を眺めることを覚えた(1試合目)
友達と一緒に来たからビールを飲みながら前半ずっと試合をあまり見てなくて、途中で気づいた。「サッカーって、観戦中に喋っていいんだ」(2試合目)
帰宅してお風呂に入ってるとスタジアムの歓声とチャントがよみがえってくる(3試合目)
(注:鹿島での試合は)美味しいものを食べて、仲間達との会話をした後で、サッカーの応援をする楽しい週末なのだ(4試合目)
浦和レッズのゴール裏に誘われて行ったらお年寄りも子ども連れもいて、コンコースにシートをひいて酒盛りをしてるサポーターは花見のグループと変わらなかった(サポーターが暴れる系の話を聞いてビビってた)
とか。
「そうそう、その通り!」
「よく分かってるね兄貴!こっちで一緒に飲もうぜ」
という感想です。その感性がうらやましい。
みんなが薄々感じてたけど誰も言語化してないことを発見して文字にした本。「知らない人にしか書けない文章」を、「もう知ってしまった人」が応援するって図式、いいですね。
プロスポーツはチケットを買う人のものです。スタジアムに行きましょう。試合を見るのとスタジアムに行くのは別の行為です。プレーがよく見えなくても、どの選手かよく分からなくても、スロー再生がなくても、スタジアムへ行けば解決するんです。テレビで見るサッカーと生で見るサッカーは別。どっちもいいけど、可能ならスタジアムへ行こう。

サポーターをめぐる冒険 Jリーグを初観戦した結果、思わぬことになった
- 作者: 中村慎太郎
- 出版社/メーカー: ころから
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「Jリーグ初観戦の人が全国行脚してサポーターの生態を可視化する」
というコンセプトで書かれたそうです。
ブログの人気記事がきっかけで一冊書いた中村慎太郎さん。デビュー作です。
(もっと色々書いてください)
※著者さんの名前が間違えていたので訂正、申し訳ありません…
あとこの本、エッセイか純文学です。実用書じゃありません。
情報収集が目的なら、別の本を買おう。
買い物するなら、プロフィールと前書きくらい読んでから。