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深夜特急(全6巻)完走しました(093)

30歳をすぎてこの本を読んで、一体どうしたいんだ。

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

 

 1巻(香港・マカオ編)が最高傑作です。

後半は、旅から執筆まで相当の時間が経ってることもあり

哲学的で内省的な記載が増えます。

 

実際、旅行中も内省的だったんだろうけど、20代にしてはおっさんくさい。

 

2巻以降は、香港の市場とつい比べてしまい物足りないな

→だんだん旅慣れ、旅擦れし、バックパッカーらしくなっていく

→最初の「熱」がなくなって、ケチで無感動に

→他のバックパッカー、日本人を避け出す

 

と。放浪の旅も長くなると

「実生活」「旅行」から切り離された存在になるので

そのまま戻ってこない人もいるでしょう。

 

印象的だったのが、

「旅行者の相手をするのは老人と子どもだけ」

「ただ町をブラブラして通り過ぎるだけで、その国のことはなにも分かっていない」

というセリフ。

 

私も業務上、数回しかやったことのない国で

「ロシア(あくまで例えですよ)は○○なので××しましょう」のような説明を

しますが、本当に分かってるのかというと?

 

「私は○○を知り尽くしてる」という人の方が危険なのかも知れません。

深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)

深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)

 

 私の世代だと「バックパッカーのバイブル 」でしたが、

バックパッカーに対して否定的なことが相当多い。

 

典型的なバックパッカーから批判されると結構辛いと思うけど

読んでなおかつ「行こう」と思うなら、旅人になる適性があるんでしょう。

 

第一巻刊行が1986年(32年前)、沢木耕太郎さんは現在70歳。

昭和末期のお話。遠い昔になりました。