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「全く分からない」体験は、昇進した後には非常に大事(033)

 

太平記  ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 日本の古典)

太平記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 日本の古典)

 

ダイジェスト本で読み終わりました。

手元の電子書籍端末(SONY Reader)で600P。

印刷版で読むと、もっと大変だったでしょう。

 

太平記で知ってることは

 

・できごと 鎌倉幕府滅亡、建武政権、室町幕府の成立

・登場人物 後醍醐天皇、足利尊氏、新田義貞、楠木正成

 

くらい。他に何も知らない。

単語レベル、事実ベースでもつまずく。

知らない人が知らない場所で知らない事件を起こして、話が進む。

間の事件も端折ってるので、本当に分からない。

 

これだけ「分からない」経験は、大学時代の教養の授業以来です。

(文化人類学と言語情報論が特に辛かった)

 

こういう経験は、年を取った時には貴重です。

知ってることが増えて、知らないことが減っていきます。

出世して年次が上がると、経験だけで処理できる事項が増えます。

 

やったことのあることを繰り返して、そこそこの成果が出てしまう。

「知らないことに囲まれる」のはいつ以来だろう?

この状況だと絶対に失敗するけど、「質の高い失敗」ですよね。

チャレンジした結果だし。

知らないことがまだ沢山あることを実感できる

「分からない人」「つまずいてる人」の気持ちが分かる

は、部下の指導にも、不慣れな取引先とのやりとりにも

すごく役に立ちます。

 

「迷ったら、やったことのない方を」という経営者の方も多いです。 

その方が経験が積めて、自分のレベルが上がるから。 

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

 

次に挑戦予定なのは、応仁の乱。

「名前を知ってるけど中身を知らない」事件の典型で、

ベストセラーになってます。

読み終わった後に理解してる人は、やっぱりいないようです。

 

こんどはどんな「分かんない」体験ができるか、楽しみです。